2011.5.4
「生活リズム」によるメンタル不全の予防効果
慢性的に業務多忙で帰宅時間が遅くなり慢性的に寝不足となってしまい、心身の疲労感が日々蓄積して就寝しても週末を過ぎても疲れが抜けない状態になることがあります。具体的な症状は全身がだるい、首や肩や腰のこりや痛み、頭痛やめまい、胃もたれや下痢や便秘、気分の落ち込みや無気力感、不安感や動悸や息苦しさ、ソワソワ感やイライラ感、不眠などの症状です。実際に具体的な職場内のストレスがなくても慢性疲労蓄積でこのような状態に陥ることがあり、すべての方ではありませんが生活習慣の改善で症状が軽減できるケースもあります。まず十分な睡眠時間を確保することです。365日の心身疲労の蓄積を回避するには最低1日6時間は十分な睡眠時間を確保したいところです。安定剤や睡眠薬を飲むときはアルコール摂取は禁忌ですが、一般の方が飲酒で睡眠を確保している場合に慢性的に眠りが浅くなったり夜中に何度も起きてしまうような状態はアルコール自体の眠りを浅くする作用が出ている場合やすでにうつ状態に陥っている場合があり、この場合の飲酒頼みの睡眠確保は好ましくありません。また学生時代から朝食を摂らない習慣の方がいると思いますが、就労者は学生と違い日々強い心身ストレスを受けて生活をかけて勤務を継続しているため、朝の血糖値低下から思考力や集中力の低下に繋がり、業務効率の低下や業務ミスも起こりやすく、これを契機に心身疲労が蓄積しメンタル不全に陥る場合もあります。また不規則な時間の食事は胃腸障害の原因となる場合もあり、1日3食毎日決まった時間にきちんと食事を摂ることが重要です。さらに帰宅後や週末の自分の時間を短時間でも毎日確保することも自己ストレス発散に繋がり大事なことです。最低限の内容でしたが以上の点に留意しながら規則正しい生活リズムを確保することで慢性的な心身疲労蓄積を減らしてひとりでも多くのメンタル不全の発生防止に繋がればと思います。