2012.8.20
職場でメンタル不全を発症した場合の相談相手
職場のストレスでメンタル不全を発症した場合、メンタルクリニックの薬物療法や精神療法で症状を緩和させることも重要ですが、根本的な症状改善と再発予防を行うためには「職場環境調整」を行うことが必要です。具体的には自分を労務管理している所属長にまず相談しストレスの原因とメンタル不全の状況(通院有無も含む)を伝えます。(所属長との対人ストレスが発症原因で所属長に直接相談できない場合はさらに上の上長に相談します)産業保健スタッフ(産業医、保健師、カウンセラー)が配備されている事業場に勤務している場合は所属長から人事の担当者を経由して産業保健スタッフと面談し問題解決を具体的に検討していきます。本社も含めて産業保健スタッフの配備がない事業場に勤務している場合は、事業場が社外のEAP機関(外部相談機関)と契約していれば、これを活用し問題を相談しますが、外部EAP契約がない場合は所属長やその上長との相談のみになります。相談する上で大切なことは個人情報を保護してもらい相談者本人に不利益がないように配慮してもらうことです。相談の上で精神科専門医の診断の必要性がある、または何らかの精神症状(不眠、不安、うつ等)があり、症状緩和の治療を希望する場合はメンタルクリニックに受診を勧められる場合もあるでしょう。いずれにしてもひとりで抱え込まずにしかるべき相談相手にきちんと相談して今後の問題解決策を練ることが改善に繋がります。
メンタルヘルス田井クリニック www.taiclinic.com