2010.10.18
職場の業務内容のストレス
メンタル不全の発症原因のひとつに職場の業務内容のストレスがあります。たとえば新人社員であれば学生時代の生活スタイルからの著しい環境変化、社会人としてのミスや甘えの許されない正確な業務処理を迅速に要求される労務内容、業務内容に十分に精通していない中での業務課題の増加や業務難易度の上昇等、新人社員の就労上の環境変化や業務内容変化でメンタル不全に陥るケースが現代の若年層では少なくないように思います。また一般社員であっても職場の異動、転勤、出向、昇格、降格、単身赴任、海外赴任、会社の吸収合併に伴う業務内容の大幅な変化、会社の業績不振によるリストラに伴う残留職員に対する業務負担の集中化、メンタル不全で休職した同僚や部下の業務内容も兼務する業務負担、プレイングマネージャーやチームリーダーによく見受けられる自己負担業務に加えた部下の管理業務負担等、例を挙げればきりがありませんが様々な業務内容のストレスでメンタル不全に陥るケースがありこれも冷静に客観的に業務内容や業務負荷を分析し、心療内科で適正診断と適正治療を行うだけでなく職場の人事労務担当者や産業医に自ら相談していくことが重要であると思います。また元来のご本人のストレス耐性や性格傾向も発症に絡んでいた場合もありこの点もきちんと見極めながら主治医と産業医が連携しながら再発防止対策を組んでいく必要があります。