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2011.4.27

ワークライフバランス

「ワークライフバランス」とは「仕事と生活の調和」を意味する言葉です。企業間競争や成果主義の中で過剰労務や業務期限がタイトであることなどから我々はついつい仕事中毒(ワーカホリック)になりがちで私生活を仕事の犠牲にしてしまいがちです。この結果としてうつ病を中心とした精神疾患や身体疾患の3大疾病(脳卒中、急性心筋梗塞、癌)を発症する場合もあり、職場や上司からのラインケアだけではなく自己管理(セルフケア)も非常に重要になってきます。結果的に数年間のハードな勤務をしてその後休職や入院でリタイアしてしまうより、仕事と私生活のバランスを確保しながら長期にわたり安定した業務成績を維持する方が個人にとっても企業にとっても損失は少ないという考え方です。またこの言葉は女性の社会参画においてもよく使われており、「仕事・家事・育児・家庭・個人」のバランスを確保しながら、より良い充実した人生を送ることが心身共に健康を維持していく秘訣であり、女性にとってはアンチエージングにも関わる重要な問題でしょう。このような考え方が社会全体に浸透し個々のメンタルヘルスに寄与できればうつや不安や不眠に悩む人も減っていくのでしょうが、現実的には厳しい社会問題も多くまだまだ心療内科や精神科の医療機関の社会的に果たす役割は大きいと感じています。以前にマガジンハウスの雑誌編集長だった石川次郎さんが「自分は遊ぶために仕事をしている」と言った番組を見たことがあり、フランス人が夏に長期にバカンスを取るのと同様に非常に西洋人的な自由な発想だと納得した事を覚えています。

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